レンタルが始まったので、借りて見る。
監督はザック・スナイダー。制作総指揮はクリストファー・ノーラン。音楽はハンス・ジマー。
タイトルだけ聞くと、エイリアンVSプレデターやフレディーVSジェイソン等の馬鹿馬鹿しいアクション映画を想像するが、本作は画面も暗く、ハンス・ジマーの緊迫感漂う雰囲気のせいで、終始重苦しい。しかも上映時間は150分程度で、長い。重いし長い。疲れる。
やや唐突感があるワンダーウーマンやドゥームズデイの登場などはDCの知識があれば問題なく楽しめるのかもしれないが、無知な私は置いてきぼり感が強かった。
全体としては、やや楽しめないという感じなのだが、その中でもバットマンのキ○ガイっぷりが突出しており、彼のいかれた行動と台詞が香辛料のようにビリビリと効いてくる。
(バットマンがスーパーマンと敵対するのを止めるように味方から説得されるシーン)
「彼は敵ではない!」
「1%でも敵になる可能性があれば敵だ!」
すげぇ、言い切った。この世のほとんどの人間が敵だと公言しているようなモノ。ヒーローの思考回路だとは到底思えない。
そしてスーパーマンの弱点である“ある物質”を手に入れるために輸送業者を襲い、機関銃でトラックを蜂の巣にし、トラックを襲うのをスーパーマンに邪魔されると今度は保管場所を襲撃し、警備員を軒並み半殺しにして“ある物質”を強奪する。
劇中、二度ほどバットマンが悪夢にうなされるシーンがあるが、あんなに何度も何度も悪夢にうなされているようではろくに睡眠がとれていないに違いなく、もはや正常な思考ができなくなっているのではないだろうか。立派な狂人である。
バットマンの狂人ぶりを楽しむ映画だと思う。