1万字のプロット

去年の年末くらいから温めている話のプロットが1万字(原稿用紙換算38枚)を越えてしまった。

一体1万字のプロットでどれくらいの分量の話を書くつもりなのだろうか俺は。賞に応募するっていったって14万字越えてくると応募する賞もなかなか見つからなくなってくるというのに。
それにしても話を作るのに時間がかかっている。一つは今まで自分が取り扱ったことのない『化粧』を題材にしているせいだ。化粧ってアレよ、今の言葉いうとメイクとかそういうヤツ。ファンデーションとかアイシャドーとかね。

はっきり言ってアテクシは女の人の事がよくわからんのです。小学校の頃から女子と疎遠なアテクシは女子というと、なんかよく分からない事で急に怒り出すおっかない存在という気持ちが心の隅にあり、なんとなく苦手な感じ。
同棲している人はいるものの、やっぱりなんかよく分からない。そんな感じ。
卒業式とかで泣き出しちゃう女子とか、はっきり言ってミステリーでした。俺は学校とか大嫌いだったので毎回卒業式はすがすがしい気持ちで参加していたもんでした。小学校も中学校も高校も毎回ニコニコしながら家に帰ったもんでした。

なんかこう、女の子の世界観とか苦手で、少女漫画とかそういうのもほとんど読んでこなかったし、小説も女性作家の本はそんなに読んでない。

しかし化粧をテーマにするにあたり、そんな事も言ってられなくなった。何しろ化粧をするのはほとんどのケースで女性なので、登場人物も必然的に女性ばかりになってしまう。こんなフニャフニャな状態で話が書きはじめられる訳がなく、いくつかの女性作家の本を買いあさっては、読みふけり、女性視点はどういうもんなのかを自分なりに考えていたりした。
色々考えた結論としてはちと極端だが、「あんまり男と変わんないなぁ」という感じ。
性別うんぬんよりも、その人の個性の方が考え方に対する比重は大きいんじゃないかな。
例えば脳科学では女性と男性の脳の構造の違いが分かってきている。皆さん聞いたことあると思うんだけど、女性の方が脳梁が太いとか、左脳と右脳の連携がうまいからおしゃべり、男の方が空間認識能力が高いとかそういうヤツ。
統計を取ると性別ごとの傾向はでるが、個人個人で見ていくとあんまり男と女の脳はそんなに違いがないらしい。つまり男よりも空間把握能力が高い女性もいるし、女性よりおしゃべりな男もいるという事らしい。

だから男と女の違いとかいうよりも、「自分がこういう生活環境におかれたらどういう人間になるか」という観点で、女性視点を考える事にした。そんな風に考えて掘り下げてたらあっという間にプロットが1万文字も越えてしまっていたとさ。

ちなみに化粧をテーマにした切っ掛けは同棲相手からのリクエストだったりします。
オドロオドロしいホラーっぽい感じで、SF要素も取り入れた話にしていく予定です。

“1万字のプロット” への2件のフィードバック

  1. どんどん長大志向になってってるね。ロシア人もびっくりだ。
    俺も女の人のことはさっぱりだし、そもそも男の事も分かってるとは言えないが、どっちも人間だし、自分にないものを欲しがるとか、本質的な部分は変わらないんじゃないかなって思うよ。っていう話でもないか。
    むしろ同棲してる方に取材したら面白くなるんでないだろうか。

    1. 電気ウナギは蒲焼の夢を見るか? さん

      同棲してる人には取材じゃないけど、気になることがあればすぐ聞くようにしてるね。

      長編志向ってわけでもないですね。短編、中編、長編、連載と色々やってます。

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