腰が爆発する

腰がいたい。ひたすら痛い。あちこち体が痛くて難儀する。図体はでかいからそうは見えないだろうが、私は結構体が弱いのである。

テクノをメインで流す事で有名なクラブ、渋谷wombで夜を踊り明かす。機械が奏でるリズムに乗って私は狂ったように飛び跳ね、体を揺らし、腕を突き上げる。

単純な話だ。波がひくように徐々にリズムは弱くなっていき、聴衆は、波が戻ってくるのを静かに待つ。そしてDJが「盛り上げてやろう」と言わんばかりに図太いドラムとリズムが高らかに響き、聴衆は熱狂し、陶酔していく。それの繰り返しだ。
昔からそうなのだが、私は何をやっても心から熱狂した事はなかったと思う。大体後ろの方で冷めた自分が馬鹿騒ぎしている自分をあざ笑っている。
寄せては返す波のように単調なリズムの盛り上がりにまんまと乗せられて、歓声をあげるが、一方で、スピーカーで大音量のリズムを流せば思った通りに盛り上がってくれてしまう自分を馬鹿馬鹿しくも思っていた。
まるで効率の悪い機械のようだ。人を操るために最新の機器と大型スピーカーを用意し、大量の電力で大音量の音楽を流しているわけだが、それでできるのはせいぜい飛び跳ねたりさせる程度だ。アダプタやら変換器やらをしこたま接続して作ったできの悪い機械のようだ。入力10に対して出力0.1、そんな感じ。しかしできの悪い機械だろうが、音を流せば思惑通りにしっかり踊ってくれる私とはなんなのだろうな、とも思う。

会場には日本人以外の外国人が大勢いた。半分くらいが外国人だろうか。薄暗いので自信はないが、ほとんどか白人か黒人である。つまり欧米系の方々とお見受けする。
どうも彼らのダンスは日本人よりも軽妙に見える。動作が早く、大きく、なのに軽さが感じられる。体幹が発達しているのだろうか。それとも単純に日本人より踊りなれているだけだろうか。
日本人の踊りは昔からあまり激しくない。阿波踊りも郡上踊りも盆踊りも日本舞踊も足の動きはそれほど激しくなく、手の動きで見せる踊りだ。(よさこい踊りは日本の踊りの中では比較的激しい踊りではあるが、1950年頃に誕生しているのでそれほど古くはない)
日本の踊りの中で唯一跳ね回って体を大きく動かすのは我が故郷青森のハネトくらいのもんである。
外国人と日本人では体のつくりが違うのだろうかなんて事をぼんやりと考えていた。
そんな外国人に負けねぇとばかりにハネト根性でがんばってはねる俺。

膝と腰がやられた。膝の痛みは一日寝たら引いたが、腰の痛みは2日目に来た。腰が爆発しそうだ。腰が痛いと本当になにもできなくなる。さすが、月に要(かなめ)という字を書くだけはある。
なれないことはするもんではない。今度からははねずに体を揺らす程度にしておこう。

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